クイズ馬 レイアシチー 第4戦


7月18日 新潟2R 3歳未勝利 ダート1200mは、

5着/4番人気。

時計も速く、悪くない内容だが、如何せん相手が悪い。

今回馬体重も大きく減り次走に向け危険信号。

それなりの馬で、なんとか勝ち上がって欲しいのだが・・・。

レース回顧と時計の分析、

レース後の吉田隼人騎手のコメントと専門誌の評価を掲載。

(2009年7月21日完結)

2009年7月15日作成

●追い切り情報(7月15日作成)

前走前 6月24日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 51.3
3F 38.2
2F 26.4
1F 14.0
アームズトウショウ(3歳未勝利)馬なりに0.4秒先着



7月15日 新潟ダート 良馬場 ゴール前一杯追

助手
5F 73.6
4F 57.3
3F 41.2
1F 12.3[4]
 7月15日、新潟競馬場のダートコースで追われました。同じ日、新潟ダートで追われた馬は3頭ですが、その中では一番時計がかかっています。終い重点ですが、平凡な動きです。しかし、レイアシチーはそんなに追い切りで動く馬ではないですから、これくらいで力は出せるでしょう。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。前走前は「B+」評価をしましたが、今回はそこまでとは思いません。ただ、段々と競馬上手になっていますし、勝ち負けはできると思います。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 7月18日 新潟2R 3歳未勝利 ダート1200m 全17頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アイリッシュミスト
インテグリティー
エフロレス
オースチンエブリン
キンゲンテイ
クールレディ
グラステクニック
コパノファンタメ
サクラスティンガー
ジニオマッジョーレ
スランバー
ダークシャナオー
ドリームアスパイア
フレンドリーノア
メイショウフレアー
ユリカチャン
レイアシチー

●新潟ダート1200mコース解説

 スタート地点は2コーナーのポケット。芝からのスタートだが、この部分での枠順の有利・不利はない。
 最初の3コーナーまでの距離は525m、ゴール前の直線は354mと、ローカルの中では一番の広大なコースなので、各馬が能力を発揮しやすい3〜4コーナーで極端に外を回されなければ大丈夫
 純枠にテンの加速力とスピードの持続力が問われる
 一方、レースは単調になる傾向があり、見ている方としては物足りなさが残る。
 コース全体がフラットであるためか、最後の直線が長くても前に行った馬が断然強い逃げ馬の連対率は50%を越え、単・複の回収率はともに100%を越える
 馬券の中心は逃げ、先行馬から入るのが筋で、穴も前残りを狙う方がいい。
 アフリート、フォーティナイナー、ジェイドロバリー、シャンハイ、スキャンといったミスタープロスペクター系の種牡馬の独壇場

有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スピードの持続力、血統
種牡馬ベスト アフリートが断トツ
連対騎手ベスト 柴田善臣、後藤浩輝、蛯名正義、中舘英二、田中勝春
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分14秒3 1分14秒5 1分13秒4
2歳未勝利 1分13秒5 1分12秒6 1分12秒3 1分12秒9
3歳未出走 1分13秒5
3歳未勝利 1分13秒4 1分13秒2 1分12秒7 1分12秒8
古馬500万 1分12秒3 1分11秒8 1分11秒2 1分11秒1
古馬1000万 1分11秒5 1分11秒4 1分10秒8
古馬オープン 1分10秒8 1分10秒6 1分09秒6

これ以降は7月17日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 7月18日 新潟2R 3歳未勝利 ダート1200m 全17頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エフロレス 内田博幸  6/13 未勝利 東京ダ1400
オーデパルファン 丹内祐次  7/12 未勝利 福島芝1200 14 14 17
キンゲンテイ 大野拓弥 初出走
クールレディ 小林淳一  7/05 未勝利 福島ダ1150 16 16 13 12
グラステクニック 伊藤工真  6/18 交流 川崎ダ1400 12 11
コパノファンタメ 戸崎圭太  6/21 未勝利 福島ダ1150 10
コートデュローヌ 草野太郎 初出走
ジニオマッジョーレ 松岡正海  6/28 未勝利 阪神ダ1400 11
ダークシャナオー 田中勝春  6/28 未勝利 福島ダ1150 15 13
チェリーズバッグ 高山太郎  6/21 未勝利 札幌ダ1000 12 13
ドリームアスパイア 木幡初広  6/28 未勝利 福島ダ1150
トーセンエイゼル 加藤士津八  6/20 未勝利 福島ダ1700 12 15 12 10
ホワイトコマンダー 西田雄一郎  7/12 未勝利 福島芝2000 11 13 11 12 14
レイアシチー 吉田隼人  6/27 未勝利 福島ダ1150
レオフュージョン 江田照男  7/09 交流 大井ダ1200 13 15

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり。

●各馬の追い切り評価

馬名 追い切り日 コースと
馬場状態
強さ 騎乗者 追い切り時計 評価
エフロレス 7月15日 美浦南W良 馬なり 助手 5F68.6−13.3 B−
ジニオマッジョーレ 7月15日 栗東坂路良 一杯 助手 55.8−12.2 B+
ダークシャナオー 7月15日 美浦坂路良 馬なり 助手 55.6−12.4 B−
レイアシチー 7月15日 新潟ダ良 G一杯 助手 5F73.6−12.3 B−

上記表以外で、特筆するような動きの馬はなし。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「上位拮抗」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
チェリーズバッグ
レイアシチー
ドリームアスパイア
エフロレス
ジニオマッジョーレ
ダークシャナオー △△
コパノファンタメ △△ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ジニオマッジョーレ 2.5
エフロレス 3.9
ダークシャナオー 4.6
レイアシチー 7.9
コパノファンタメ 8.9
ドリームアスパイア 11.0
以下35倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
レイアシチー 61 52 49 61


デイリー馬三郎

予想印

◎ ジニオマッジョー
○ ダークシャナオー
▲ エフロレス
☆ レイアシチー

以下省略

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

レイアシチー(4着)

 「スタートはスッと出てくれたし、4角では勝ち馬と並んでいました。でも、ノド鳴りのせいか追ってからが踏ん張れなかったです。」(吉田隼人騎手・競馬ブック)
 「四肢にバンテージ。発走前に口を切り出血。その影響もあってか行きたがり、折り合いを欠く。ゴール前で止まる」(競馬ブック)

ジニオマッジョーレ(2着)

 「プラス32キロも太くはなかった。ダート適性があるし、気持ちも前向き。ただ、相手が強かったし、自分から動いて勝ちに行っただけに仕方がない。」(松岡正海騎手・競馬ブック)

●各陣営のコメント

レイアシチー

 「もっとしまいの粘りがほしいが、一生懸命走るタイプ。前走は展開厳しく、スムーズなら。」(鈴木助手・デイリー馬三郎)

エフロレス

 「福島1150mよりは新潟の方がいいと思い、間隔をあけた。今度も展開次第だろう。」(古賀史生調教師・デイリー馬三郎)

ジニオマッジョーレ

 「休ませた効果で、馬体が増えて出来は良くなっていた。上積みは感じるし、チャンスは十分。」(河内洋調教師・デイリー馬三郎)

ダークシャナオー

 「もまれるとまだ気性面に当てにできない面は残るが、スピードは上位だからね。期待大。」(松山将樹調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

エフロレス

 伊藤工真騎手が過去4戦2着3回、3着1回と安定して走らせていた馬。今回鞍上は内田博幸騎手に強化して必勝態勢。

 しかし、追い切りは終いの伸びを欠き、前走ほどよく見えない。今回は相手も揃い、連を外す可能性も。

オーデパルファン

 全く無視していい存在。陣営からもお手上げコメント。

キンゲンテイ

 初出走。追い切りの内容からは、全く素質を感じない。

グラステクニック

 中央ではもちろん、地方交流戦でも手詰まり。鞍上はお手馬エフロレスをウチパクに取られた伊藤工真騎手。残念。

 追い切りも最後全く伸びず脚が上がっている状態。まず掲示板すら無理。

クールレディ

 パンチ不足。あまりに軽い追い切りも不満。一変はありえない。

コパノファンタメ

 前走は5着と言っても内田博幸騎手が騎乗し、走破時計は平凡。ギリギリ掲示板程度か。

 追い切りの動きだけでも5、6番手評価。

コートデュローヌ

 初出走。牧場で乗り込まれているとはいえ、追い切り時計は一本で、明らかに急仕上げ。これでは既走馬相手に勝ち負けまでは無理だろう。

ジニオマッジョーレ

 前走は2着だが、勝ち馬からは1.1秒差。時計はそれなりなので、勝ち馬が強過ぎたのだろう。

 追い切りも栗東から新潟への輸送にもかかわらず、一杯に追って終いは破格の伸び脚。直前輸送の疲れさえなければ、当然中心。9日の追い切りのCWでの終い11.4秒も素晴らしい。

ダークシャナオー

 休養前の3戦は冴えなかったが、休養後11番人気2着と大駆けすると、前走もガリレオシチーの2着。時計はレイアシチーより早く強敵。

 追い切りも10日の内容は素晴らしく、能力はかなりのもの。

チェリーズバッグ

 冴えない成績。追い切りも大敗した前走よりも悪く、無視して良い存在。

ドリームアスパイア

 近走の内容から、今回のメンバーでは6、7番手評価。

 追い切りは先週ビシッとされているので今週は軽め。力は出せる状態。

トーセンエイゼル

 過去3戦全て二桁着順。いいところなし。追い切りも平凡。

ホワイトコマンダー

 前走まで4戦芝2000mに出走。馬場変更に一気の距離短縮。しかし、血統からもいい選択とは思えない。調教でなんの工夫もしない連闘は意味不明。

レイアシチー

 初戦から3、4、4着。しかも、2戦目以外は牡馬混合戦と能力は上位も終いが甘くワンパンチ不足。今回も強そうな馬が3頭いてまたも4着の予感。

 追い切りも前走前よりは迫力を欠く。

レオフュージョン

 最下位候補。追い切りは連闘の為軽め。
ジニオマッジョーレ
ダークシャナオー
エフロレス
レイアシチー
 おそらく、どの専門誌も同じ見解でしょうが、4頭の能力が抜きん出ていると思います。ですから、レイアシチーは掲示板は確実と思いますが、上記予想のように、上位3頭の方が能力は高い気がします。また今回も4着ではないでしょうか。なんとか、偶然でも勝って欲しいですが。

これ以降は7月18日に作成

●レース 

 レイアシチーのスタートは普通ですが、外枠の有力馬のダッシュが良く、4番手追走になります。

 ダークシャナオー(結局1着)がハナを奪います。2番手はチェリーズバッグが強引に奪い、3番手にはジニオマッジョーレ(結局2着)という隊列になります。

 レイアシチーは終始ラチ沿いの最短コースを進み、直線では一番余力があるのかと思われましたが、あまりにも速い時計の決着となり、最後はついて行けずに5着で入線しました。

●時計の評価

 今回のレイアシチーの走破時計1分11秒8不良馬場は、新潟ダート1200mの3歳未勝利クラスの過去10年間の平均勝ち時計が1分12秒8不良馬場ですから、相当脚抜きのいい馬場だったと考えられますが、それでも悪くない時計です。やはり今回はメンバーが強かったですね。

 ちなみに前走で今回勝ったダークシャナオーを破ったガリレオシチーは本日の500万クラス戦に出走。1分12秒7の走破時計で12着でした。同じ不良馬場で約1秒も時計が違うのですから、レイアシチーはかなり評価されていいと思います。

これ以降は7月20日に作成

●レース後の騎手・調教師のコメント

レイアシチー(5着)

 「先行してタメが利いていい感じで走っていました。ただ、追ってからも同じような脚しか使えなかったですね。どんな競馬でもできますが、今日は時計が速過ぎました。」(吉田隼人騎手・競馬ブック)

●専門誌のレース評価

レイアシチー(5着)

 「好位の内をソツない競馬。追われて案外で体が減ったことも影響があったか。」(競馬ブック)

●今後の展望

 レース内容はここ2戦は非常に評価できますが、今回の前走マイナス12キロは一杯一杯です。前走がピークだった感は否めず、未勝利戦終了まで時間もないことから、休養せずに連戦すると思われますが、厳しいです。地方再ファンドでもいいと思うのですが。

●最後に

 次走は8月8日の新潟2R 3歳未勝利 ダート1200m 牝馬限定戦ですが、ここは人気の中心でしょう。しかし、不利も取りこぼしも絶対に出来ません。これを落とすと、次の牝馬限定のダート短距離戦は9月6日の最終週になってしまいます。牡馬混合戦ですと善戦止まりですし、うーん、本当に時間がないですねぇ。

 それにしても、今回の馬体重の12キロ減は気がかりです。調子落ちしている気がしてなりません。疲労即引退になりかねない時期です。なんとか勝ち上がって休養に入って欲しいのですが。

 がんばれレイアシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2009年7月15日作成 17日、18日、21日加筆
レイアシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2009年 6月27日 第3戦 3歳未勝利 福島ダ1150m (4着/4番人気)

2009年 5月30日 第2戦 3歳未勝利(牝) 東京ダ1300m (4着/3番人気)

2009年 3月22日 デビュー戦 3歳新馬 中山ダ1200m (3着/5番人気)

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